2011年10月3日月曜日

サムスンvs日本メーカー⑥ これまでの整理

前回まで複数の側面からサムスン電子と日本メーカーの比較を行ってみたが、以下に要点を書きだしてみる。
  • 2011年9月27日時点のサムスンの時価総額は日本メーカー(Sony、Panasonic、東芝、日立、富士通、NEC)6社の時価総額を合計した額よりも大きい(比較に使う為替レートの問題はあるが)。
  • 直近期のサムスンの営業利益/売上高及び営業利益/総資産比率は日本メーカーの倍以上である(直近の業績が悪かったSonyだけを取り出すと10倍以上になっている)。
  • 直近期のサムスンの純資産/総資産比率(総資産に占めるエクイティの割合:67%)は日本メーカー(21%-37%の間)の2倍近い。
  • サムスンの直近期の売上全体に占める国内売上の値は、日本メーカーのどこよりも小さい(=したがってサムスンの海外売上比率は日本メーカーのどこよりも大きい)。
  • 研究開発費の売上に占める比率はサムスンと日本メーカーの間で大きな差異はない。
  • 直近2期のキャッシュフロー表によるとサムスンは成長に必要な投資を営業CFからまかなっている。