2011年9月27日火曜日

サムスンvs日本電機メーカー①時価総額

昨日の日経の記事にも韓国のサムスン電子(Samsung Electronics: 以下サムソン電子を「サムスン」と略す)とアップル(Apple Inc)の訴訟が載っていたが、最近両者の訴訟合戦は激しくなっている。多くの論者はこれを両社のビジネス上での競争が激しくなってきたことの証左であるととらえている。


約10年前にある日本の電機メーカーの重役にサムスンについて聞いたことがあるが、そのときは「(サムスンは)まだ脅威と認識する存在ではない」というような答えだったと思う。実際に当時のサムスンへの認識は低付加価値の部品等を安いコストで製造する下請けメーカーといったところが一般的だったと思う。


それから10年、現在サムスンはアップルから脅威と見られているという状況になっている。(筆者はこの分野は完全に素人なので)自分の勉強も兼ねて、以下でサムスンの現況を日本の電機メーカーと比較してみた。


注:再度繰り返すしますが筆者はこの分野は素人なので、以下の計算が本当に適当なものなのかよく分からず、間違いがあっても責任は一切とれません。


時価総額
まずはマーケットでの評価を比較するため時価総額を比較してみた。以下は2011年9月27日(午前)時点のサムスンと日本の主要な電機メーカーの時価総額の比較である。




*日本メーカーの時価総額は2011年9月27日(午前)時点の数字をYahoo Financeから取得した。
*日本メーカー合計はSony、Panasonic、東芝、日立、富士通、NECの時価総額を合計したもの。
*サムスンの時価総額はここに表示されているSamsung Electronicsの2011年9月27日時点の時価総額117.7兆ウォンを同日時点の為替レート(1ウォン=0.067円)で日本円に変換している。
上の表をグラフにすると以下のとおり。
為替レートの問題があり、異なる市場で取引されている銘柄の比較はなかなか難しいが、単純に上記を比較すると、上記の日本メーカーの時価総額を合算してもサムスンに届かない。


ただ、よく指摘されるように時価総額は投資家の期待によって短期に大きくスイングすることもあるのでより精密に比較したいのであれば貸借対照表(BS)や損益計算書(PL)の比較もする必要がある(ように思われる)。


次回PL及びBSのいくつかの値を取り上げて比較をする予定。