生まれて初めてぎっくり腰になったのを機に読んだ本。著者は医大を卒業したカイロプラクターの先生。治療院が八重洲にある模様。
ちまたによくある「●日(分?)で~が治る!」という類の本ではなく、中身は腰痛について分かっていること/分かっていないことを説明し、普段の生活改善こそが根本的な対処法と指摘する硬派(?)な本。
個人的には納得感が高かったので、今後実践します。
以下、本で指摘されるいくつかのポイントを箇条書き。
<腰痛についての医学的な意見>
- 腰痛の85%は視覚的(MRI/レントゲン)に原因箇所を特定できないので、症状の分類法すらない。
<腰痛の原因>
- 腰痛の原因は複数存在(先天性のもの、後天性のもの)し、それぞれの重さも人それぞれ違う。
- 但し、そうは言っても著者の長年の治療経験によると、多くの人の腰痛の原因は「日常生活での腰に悪い姿勢」と「その蓄積」。
- 腰に負担をかけるような普段の生活のなかで悪い姿勢を長期にわたり続けた結果、ある日、腰への負担が限界を超えて腰痛が発生する。
- 特に「座っているときの姿勢」は腰に大きなインパクトを与える。
<腰痛の予防>
- 腰痛は生活習慣病!従ってなってしまった腰痛をすぐに治す薬や治療法は存在しない。
- 腰痛の予防には普段から腰に負担をかけないような生活習慣を続けることが大事。
- 消炎鎮痛剤(冷湿布/温湿布)や痛み止めの飲み薬はあくまで一時的な対処法。
- グルコサミン・コンドロイチンは腰痛には効かないし、骨盤矯正でゆがみを治しせば腰痛がなおるという科学的なデータはない。
<正しい生活習慣とは?>
- 床に座る(あぐら/体育座り)和式の生活は腰に悪い
- 椅子に腰掛けるさいは、体を丸めず、深く腰掛けたうえで背もたれによりかかり、背中を2点(背骨と腰)で支えるイメージで座る(車でも同様の姿勢を保つ)。
- 従って、背もたれが直立していたり、腰の支えがない椅子は駄目。
- 椅子に長時間座ったままは腰に悪いので、長時間座り作業をするときは30分毎に立つことで腰への負担をリセットする。
↑は主にオフィスでの姿勢だが、著者は他に掃除機をかけるときや台所仕事をするさいの注意点もあげている。
ちなみにくしゃみをするさいに腰が痛む場合は、既に腰が相当痛んでいるとのこと(私はくしゃみをしたらぎっくり腰になった。。。)。くしゃみのさいはできるだけ腰を折り曲げないほうがいいらしい。
最後の章で腰にいいストレッチを挙げていて、普段の生活のなかで腰が固まったときにはやるといいとのこと。
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こういう椅子は駄目みたい
ストレッチをしましょう